キレイは寝ている間に作られる!今日からできる睡眠美容法
パックに美容液、エステやマッサージなど、近年さまざまな美容法が出てきています。美肌に導くためには、どんな美容法も継続が必要です。そこで今日からできる、簡単な美容法を紹介します。それが睡眠美容法です。
質の高い睡眠は、美肌に外せない基本的な美容法。今回は美肌と睡眠の関係から、より良い睡眠をとるための方法まで紹介します。
睡眠と美肌の関係とは
睡眠時間は、肌の修復と再生のメンテナンス時間です。肌の修復と再生ができるのは睡眠中にかぎられているため、寝ること=美肌の素といわれています。
それではなぜ、睡眠時間にだけ肌のメンテナンスができるのでしょうか?
肌の修復と再生には、血液が関係しています。血液には、肌の修復と再生に必要な栄養素を運ぶ役割があるからです。こう聞くと、日中も肌の修復とメンテナンスができそうですが、残念ながら日中は血液の流れが脳に集中するため、肌の修復と再生に必要な栄養素を行き渡らせることができないのです。
さらに、睡眠中に多く分泌される成長ホルモンも、肌の修復と再生に大きな影響を与えます。成長ホルモンは、近年グロースファクターと呼ばれ、化粧品にも配合されることが多くなってきた美肌成分。
この成長ホルモンは、肌の修復と再生に大きく影響を及ぼす成分で、ターンオーバーの促進や紫外線などによる肌のダメージの修復にも、大きく作用します。そして成長ホルモンは、体全体の代謝や免疫機能、細胞の結合にも関係があります。
この成長ホルモンの分泌が低下すると、体全体の不調へとつながり、シミやくすみ、シワなどの肌トラブルの原因ともなってしまうのです。
このように美肌に欠かせない成長ホルモンは、若返りホルモンとも呼ばれています。肌のシンデレラタイムは22時~2時といわれていますが、これも、成長ホルモンの分泌時間が関係します。このシンデレラタイムこそ、成長ホルモンが最も分泌される時間なのです。
しかし、この時間に眠ることが難しい方が近年増えていますね。そんな方に重要なのが、眠りはじめの3時間。睡眠中は約1時間半ごとに浅い眠り(レム睡眠)と深い睡眠(ノンレム睡眠)のサイクルを繰り返します。成長ホルモンは、眠りはじめの1時間半に迎えるノンレム睡眠中に最も分泌されるのです。
だからこそ、眠りはじめの3時間~4時間が重要になります。しかし、ただ寝ているだけではこの眠りのサイクルが十分に切り替わらず、成長ホルモンの分泌は促せません。成長ホルモンは質の高い睡眠をとることが大切なのです。
肌のために欠かせない成長ホルモンは、加齢とともに分泌量が低下します。そして睡眠中は、1日に分泌される成長ホルモンの5割以上が分泌されるといわれる時間です。毎日しっかり成長ホルモンを分泌させ、美肌へと導くためにも、質の高い睡眠を取り入れることこそ、睡眠美容法なのです。
そしてもう一つ、睡眠美容法に重要なことがあります。それが睡眠の量です。いくらしっかり成長ホルモンを分泌させたとしても、肌の修復と再生に必要な栄養素の補給が十分でなければ、意味がありません。
睡眠中に全身にしっかりと栄養素を行き渡らせるためには、少なくとも、6時間は必要だと言われています。そして、ストレスなども考慮すると最低でも6時間半の睡眠の確保が必要です。
肌にも健康にも良いとされる睡眠時間は7時間半。毎日質の良い睡眠に加え、6時間半~7時間半の睡眠時間の確保こそ、睡眠美容法の秘訣なのです。
よりよい睡眠のためには
質の高い睡眠と十分な睡眠時間の確保をすることが、睡眠美容法。
では、質の高い睡眠をとるためには、どうすれば良いのでしょうか?
質の高い睡眠を手に入れるためには、寝る前の環境が大切です。寝る直前までスマホやテレビを見るのはNG。画面から発されているブルーライトの光は交感神経を刺激するため、眠りにくくなってしまいます。
さらに寝酒や寝る直前の食事は、質の高い眠りを阻害してしまいます。お酒は眠気を誘いますが、浅い眠りになるため適量を心がけ、食事は寝る3時間~4時間前までに済ませるようにしましょう。
それでも眠れない時は、就寝1時間前のぬるま湯での入浴がオススメです。熱すぎるお湯は、神経を興奮させ寝つきにくくさせるため厳禁。ぬるま湯での入浴が効果的です。体の温度が覚めて行くときに眠気を誘ってくれます。
そして、難しい内容の書籍を読むこともオススメ。脳は安定を求める傾向があるため、難しい内容の書籍を読み進めると、休む傾向に働くことで、睡魔を誘うのです。おもしろく、読み進めたくなる書籍は、逆に脳を興奮させ、目が冴えてしまうので注意しましょう。
そして毎日決まった時間にベッドに入ることも、より良い睡眠には欠かせません。体内時計の働きが作用して、睡眠を誘発してくれます。さらに体内時計の働きは、成長ホルモンの分泌を活発にもしてくれます。
できるだけ決まった時間にベッドに入り、リラックスする習慣を持ち、より質の高い睡眠を目指しましょう。
成長ホルモンの分泌をうながそう
成長ホルモンは、加齢とともに分泌量が低下するからこそ、成長ホルモンの分泌量を増やす努力も必要です。成長ホルモンを最も分泌してくれる時間は、睡眠時間ということは変わりません。
それに加えて、ある3つのことをおこなうことで、さらに成長ホルモンの分泌量を増やすことができます。
まずは、空腹状態を作ることです。空腹状態を作ることは、成長ホルモンの分泌につながるのです。さらに若返り遺伝子である「サーチュイン遺伝子」の働きを促進させ、血液の流れを促進させる善玉ホルモンの「アディポネクチン」を分泌させます。この働きにより、美肌力がより一層高まるのです。
とはいえ、食事を控える必要はありません。しっかりとおなかが空いた状態をつくってから、食事をすればいいだけです。1日2回~3回ほど、おなかがなるほどの空腹状態をつくりましょう。ダラダラ食いや間食予防にもつながることで、ダイエット効果も高まりますよ。
もう一つ成長ホルモンの分泌を促すのが、運動です。そしてこの運動は、スローリフトが効果的。スローリフトとは、名前の通り、ゆっくりとした動作でおこなう運動です。ただし、連続して10分~30分ほどやり続けることで効果を発揮します。
スロートレーニングの方法は、さまざまですが、スクワットでもこのスローリフトができます。ゆっくりと5秒かけてしゃがみ込み、5秒かけて姿勢をもとに戻す方法です。ダンベル運動やチューブトレーニングも、ゆっくりとおこなうことでスローリフトができます。場所を取らずできるトレーニングなので、ぜひ積極的に取り入れましょう。
そして最も手軽にできるのが、ローズの香りを取り入れることです。良質なローズの香りは成長ホルモンを分泌させる作用があるのです。私自身も取り入れている麻布十番塩澤式エクトインシリーズは、ダマスクローズをたっぷり配合していることで、使用するたびにこのローズの香りに包まれます。
スキンケアしながら、手についた香りをしっかり吸い込むことで、成長ホルモンの分泌を促進できるのです。麻布十番塩澤式エクトインシリーズがない方は、アロマなどで代用してくださいね。
いますぐできる睡眠美容法まとめ
睡眠美容法は美肌ケアの基礎。質の高い睡眠と睡眠時間の確保を徹底することで、成長ホルモンの分泌を促し、肌の修復と再生を促進させ、美肌へと導くことができます。睡眠の質を上げるためには、就寝前の行動が大切です。
毎日の睡眠時間を質の高い眠りへと導き、睡眠という毎日の時間で美肌を手に入れましょう。
美容心理士塩澤麻衣による「睡眠美容法」まとめ
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あなたのお肌が美しく健康に育ちますように・・・。