敏感肌から潤い肌へ!バリア機能を高める敏感肌化粧品の選び方
私のサロンにいらっしゃるお客様の多くから、敏感肌に悩んでいるという相談をよくいただきます。
そんなお客様に普段のスキンケアの方法を伺うと化粧品の選び方を間違っていたり、間違ったスキンケアをされている方もしばしば。
それでいて、「私は敏感肌だから美肌なんてムリ」と諦めていらっしゃる方も。
しかし、そんなことはありません。
ここでは、敏感肌の方にぜひ知っていただきたい、敏感肌の方、敏感肌の時の化粧品の選び方を紹介します。
敏感肌だからとあきらめないで、潤いある美肌へ導いていきましょう。
敏感肌の原因と症状とは?
「敏感肌のために」や「敏感肌用」といった化粧品が多く発売されています。
では、あなた自身が敏感肌かどうかの判断はできていますか?
敏感肌と乾燥肌の違い、敏感肌と普通肌との区別があいまいな方が、意外と多いのです。
また敏感肌は治らないと思っている方も多いですが、少なくとも、敏感肌を大幅に改善することはできます。
まずは、敏感肌の原因と症状について紹介していきます。
敏感肌の原因とは?
私たちの肌の一番外側には、角質層と呼ばれる0.02mmほどの薄い層が存在します。
この層が「バリア機能」を果たす部分。
肌の一番外側に存在することで、肌内部の水分の蒸発を防ぎ、紫外線や花粉などの外からの刺激から肌を守ってくれています。
保湿成分であるセラミドやNMF(天然保湿因子)が存在するのも、角質層です。
何らか原因でこの角質層の構造が弱まってしまうと、外からの刺激に弱く乾燥しやすい肌=敏感肌になってしまうのです。
敏感肌の原因で、大半を占めるのが過度の乾燥です。外や室内を問わず、空気が乾燥することで肌内部の水分が奪われます。
そして、さきほどの角質層、つまりバリア機能の構造が乱れ、弱まります。その結果、敏感肌となるのです。
また間違ったスキンケアやアレルギー、ストレスも乾燥を招き、敏感肌の原因に。
敏感肌の原因の大半は、さまざまな要因からくる乾燥による肌内部の水分不足によるものなのです。
そのほかの原因には加齢があります。加齢にともない、肌内部を生成するコラーゲンやヒアルロン酸などの潤い成分の量が減少。
そのため、外からの刺激に弱く、乾燥しやすい敏感肌になることも。
ここでもやはり、肌の乾燥が敏感肌の原因ということになります。
つまり、乾燥を防ぐことから敏感肌対策が始まるのです。
敏感肌の症状とは?
では、実際に敏感肌になった場合、どんな症状があるのでしょうか?
敏感肌の場合、最初に感じるのはカサカサとした肌の乾燥。次に、かゆみやヒリヒリとした刺激を感じます。
そんな肌は、ちょっとした紫外線やハウスダストで赤みが出やすく、ニキビや吹き出物もできやすくなる状態。
こうなると、化粧品やコスメの刺激にも弱くなり、肌に合う化粧品やコスメも限定的になってしまいます。
敏感肌は、悪循環のループに陥り、抜け出せないこともしばしば。ですから、早めのケアが必要なのです。
敏感肌の化粧品の選び方
敏感肌の際に化粧品を選ぶ際は、必ず低刺激な化粧品を選ぶことが重要。
そしてスキンケアもなるべくシンプルに済ませましょう。
肌への刺激を抑えつつ乾燥対策を徹底することで、敏感肌から潤いある肌へ誘導するのです。
特に次の3つのことに気をつけて化粧品を選ぶようにしましょう。
化粧水や乳液、クリームの成分に敏感肌は注意!
化粧品の保湿力やしっとり感をアップさせるため、「ミネラルオイル」や「パラフィン」や「セレシン」といったオイルを配合しています。
このようなオイルは石油由来のため刺激が強く、敏感肌には不向きです。
そしてエタノールなどのアルコ―ル含有化粧品にも注意しなければいけません。
アルコール配合の化粧品は殺菌力が高いのですが、すぐに気化して空気中に蒸発してしまいます。この時、肌内部の水分まで奪い去るのです。
敏感肌の時、アルコール含有化粧品を使うと乾燥をひどくする場合があるため、避けたほうが良いでしょう。
また化粧品の良い香りを担う「香料」も敏感肌の時はなるべく避けましょう。
自然由来の香料であれば良いですが、人工香料は敏感肌には強すぎる刺激となりえます。
天然や無添加、自然由来をうたう化粧品にも注意!
よく化粧品売り場で「天然化粧品」や「無添加」、「自然派化粧品」とうたう商品を目にします。
敏感肌の方には、一見効果がありそうなこれらの化粧品ですが、選ぶ際には注意が必要です。
天然や自然をうたっていても、何が天然や自然なのか記載していない化粧品も多く、何を配合しているのか分からないことも。
また無添加化粧品の表示が許されるのは、「指定されたアレルギーの危険性が認められた102種類の成分を含んでいない」商品です。
とはいえ、これら102種の成分が決まったのは、今から30年以上前のこと。
それ以降に発明、あるいは発見された新成分が必ずしも安全、安心とも限りません。「無添加」の表示だけを鵜呑みにしないよう、注意しましょう。
敏感肌は化粧品購入前にパッチテストを!
では具体的にどうすれば、その化粧品があなたの敏感肌に合うか確認するのでしょうか?
その方法は購入前のパッチテストです。通信販売で購入するのではない限り、最近の化粧品は事前にサンプルやテスターで肌につけることができます。
二の腕などの肌の内側に購入を検討する化粧品をつけてみましょう。
一日たっても赤みやかゆみ、ヒリヒリした感じがなければ、顔のテストへ。
髪に隠れる部分に少量化粧品を使用します。赤身やかゆみがまた一日たっても出なければ、購入しても良いでしょう。
より正確にパッチテストをおこなう場合は、絆創膏の内側のガーゼの部分に化粧品をつけ二の腕や顔に貼っておくのがオススメです。
敏感肌の化粧品選びにオススメな3つの美容成分
敏感肌に重要なのは、肌内部の水分量を増やしバリア機能を高めることです。そうすることで、敏感肌の悪循環のループから解き放たれ、潤いのある美肌へ導くことができます。
そのためにも、次の3つの成分を配合している化粧品を使用するようにしましょう。
保湿力を高め、バリア機能を強化するセラミド
敏感肌の場合、角質層の細胞間脂質の構造が弱まっている場合が多くあります。
その場合、細胞間脂質に存在するセラミドの数も減少しています。そのため化粧品でセラミドの補給がオススメ。
数多く存在するセラミドの中でもオススメなのがラズベリーセラミドです。
私たち人間の肌内部のセラミドの構造に最も近いセラミドで、刺激に弱い敏感肌の方でも安心して使用できます。
私のサロンでも使用している「麻布十番塩澤式エスティングシリーズ」にもこのラズベリーセラミドが配合されています。
敏感肌の方も使用され、効果を実感されています。
その理由の一つに、ラズンベリーセラミドのほかにクランベリー種子油が配合されているから。
クランベリー種子油には、セラミドの育成に欠かせない栄養素が豊富に含まれているのです。
その結果、良質なセラミドが肌内部を満たし、バリア機能を高めることができるのです。
保水力とバリア機能を高めるレシチン
レシチンは、卵黄や大豆などから抽出される成分です。
細胞膜の構成に欠かせない成分で、セラミドが存在する細胞間脂質の中に入りこんで保水力とバリア機能を高めてくれます。
また肌の熱損傷などのダメージから皮膚を守る効果も。
水性と油性の二つの成分を持つことで肌なじみもよく、多くの化粧品の乳化剤として配合されています。
高い保水力でバリア機能を高めるリピジュア(R)
ヒアルロン酸の約2倍の保水力を持つリピジュア(R)もオススメです。
リピジュア(R)は、長い時間肌にとどまり保水力をキープできるので、肌内部に水分を閉じ込め、肌のバリア機能を高めます。
また乾燥にも強くなるでしょう。
敏感肌から潤い肌へ!敏感肌化粧品の選び方まとめ
敏感肌の方の化粧品選びで注意したいのが次の3点です。
●化粧水や乳液、クリームの成分に敏感肌は注意!
●天然や無添加、自然の化粧品にも注意!
●敏感肌は化粧品購入前にパッチテストを!
そして敏感肌の悪循環から抜け出すためのバリア機能を高める美容成分は以下です。
●保湿力を高め、バリア機能を強化するセラミド
●保水力とバリア機能を高めるレシチン
●高い保水力でバリア機能を高めるリピジュア(R)
敏感肌を正しくケアして、潤いある美肌を手に入れましょう。
美容心理士から見た「敏感肌」に最適なカラーセラピー
肌のバリア機能を高めるカラーは白色です。
白は反射、保護という意味を表し外気からの刺激を跳ね返す効果があります。
日常生活に白い日傘、白いマスクを取り入れ、バリア機能を高め、肌を保護していきましょう。
そんな私が、今までの15年のサロン経験と、独自の美容理論を詰め込んだ化粧品を出しました。
よろしければ、ぜひ1本試してみてくださいね。
あなたのお肌が美しく健康に育ちますように・・・。