保湿ケアでは改善できない!エステティシャンが教える、本当の「しわ」対策とは?
「しっとりタイプの化粧水と乳液でシワを予防しています」という人は要注意なのをご存知でしょうか?
保湿によって改善できるのは、乾燥によってごく浅くできた「ちりめんジワ」だけです。
ただ、そのちりめんジワも、正しいケアをしないでいると「本ジワ」と呼ばれ、保湿だけでは消せない「真皮のシワ」に変化してしまう可能性があります。
多くの女性を悩ませるのがこの「真皮のシワ」。
年齢は同じはずなのに、顔に刻まれたシワが目立つ人、目立たない人がいるのは、その人が長年続けている日常的な習慣と密接な関係があるのです。
そして、スキンケアにおいては、真皮のシワにはコラーゲンを増やすケア、今あるコラーゲン、エラスチンの変性を防ぎ、しなやかな弾力を保つケアが必要になります。
すでに手遅れ…、ということがないように、シワを作ってしまう原因と、普段からできる予防策を解説していきたいと思います。
保湿ケアで改善が期待できるのは「ちりめんジワ」だけです
多くの人が「乾燥するとシワが増える」と勘違いされているようですが、乾燥によるシワは目に見えるか見えないか程度の本当に浅いものに限られます。
乾燥して目の周りがシワシワした感じになる、いわゆる「ちりめんジワ」と呼ばれるものは、肌に十分な潤いを与えることで元に戻すことができます。
一方、はっきり見えるシワや、常に存在しているシワの原因は、加齢や紫外線ダメージが原因で起こるコラーゲンやエラスチンなどの弾力線維の変性や減少によるものなので、保湿だけでは改善できません。
シワにも種類や特性があるので、まずは自分のシワの種類を確認しておきましょう。
種類と特性を知ることでできるシワ対策
シワは大きく分けて3種類に分けられます。現在、自分が気にしているシワはどれかわかりますか?
ちりめんジワ
特徴は目もとなどによくみられる細く、浅いシワ。主な原因は肌の乾燥によるものなので、年齢に関係なく、子どもでも乾燥がひどい時には見られます。
ちりめんジワは保湿ケアをすることで改善できます。しかし、乾燥した状態を放っておくと肌の弾力が失われ、本ジワに移行してしまいますので、初期の段階で潤いを補ってケアすることが必要です。
表情ジワ
わかりやすいものでいえば、笑った時などにできる目尻のシワや、怒った時にできる眉間のシワなどです。
若い時や初期の段階では、表情を元に戻すとシワも消えますが、それが加齢やくり返しにより、次第に戻らなくなり、真皮のシワへと移行してしまいます。
ここでも、真皮で肌の弾力を司る線維、コラーゲンとエラスチンを増やすケアが必要になります。
真皮のシワ
表情ジワが戻らない(顔を動かしていないのに、額や目尻、首などのシワが見える)ようであれば、真皮が原因のシワということになります。
これは、加齢や紫外線の照射によって、真皮にあるコラーゲンが変性(固くなったり、形を変えること)や、減少することで起こるシワです。
この場合も、真皮にある線維、コラーゲンとエラスチンを増やすケアが必要になります。美容皮膚科などでおこなうピーリングなどの治療も、シワ改善につながることがあります。
多くの女性が気にするのは、この真皮のシワ。
一度刻まれてしまったシワを消すには、スキンケアでは限界があるので、日頃から予防のためのケアが必要なのです。
こんなことしていませんか?「真皮シワ」ができてしまう原因と対策
年齢を重ねれば、ある程度は自然の原理で避けられないのがシワ。しかし、同じ年代なのに、シワが目立って老けて見られる方もいれば、シワを感じられない若々しい方もいるのはどうしてでしょうか。
そこにはついやってしまう生活習慣やクセや間違ったスキンケアなどが関係しています。
心当たりがあるものは、ぜひご注意ください。
よく紫外線を浴びている/一年を通してはUVケアをしない
紫外線ダメージはシミだけではありません。紫外線は肌の真皮まで届いて、肌のスプリングを保っている線維、コラーゲン、エラスチンを破壊してしまうため、頻繁に長時間紫外線を浴びる環境にいる人はシワができやすくなります。
紫外線A波は、ガラスを通り抜けるので室内でも油断はできません。雨や曇りの日にも、紫外線は降り注いでいます。
朝のスキンケアは日焼け止めを塗るところまでが完成だということを忘れないでください。
笑ったり、怒ったり、考えたりすると必ず残るシワがある/逆に、笑ったり、怒ったりせず、比較的無表情
年齢を重ねて生まれたシワは決して恥ずかしいものではなく、その人の個性。いつも笑顔でいる人の目尻のシワはとてもチャーミングに見えます。
一方、眉間や口の周りの縦ジワはない方が素敵ですよね。眉間のシワはイライラや怒りなど、不機嫌な時にでやすいし、口の周りの縦ジワはタバコを吸う人や、筋肉が痩せている人ができやすいので気を付けたいものです。
また、ふだんから無表情な生活を続けているもの、表情筋が鍛えられず、衰えやすいのでシワやたるみができやすくなります。人との会話を楽しみ、映画や芝居などを見て感情が揺さぶられることは、表情筋を鍛えている効果もあるのです。
急激に太った
急に太ると、顔もパンパンに張ってシワが目立たなくなる人もいますが、頬などに皮下脂肪が溜まることで、増えた脂肪を筋肉が支えることができず、シワができることもあります。
シワを増やさないためにも、体重増加に気を付けてください。
急激に痩せた
急に痩せると、皮膚が減った脂肪にあわせて縮むことができず、たるんでシワになることがあります。キレイになるためのダイエットが、逆に老けた印象を生んでしまうなんてもったいないですよね。
ダイエットは1カ月で2キロ減を目安に、ゆっくり時間をかけて行うことをおすすめします。
昔から自己流マッサージをよくやる
皮膚を引っ張ってもシワは改善しません。逆に、肌はとても薄くてデリケートなので、強引に皮膚をひっぱったり、強い力で叩くようなケアでコラーゲンが伸びたり、切れたりして、ハリを失う原因にもなります。
正しく行えば予防にもなりますので、自己流は止めて専門家に相談し、肌を上下左右に引っ張ぱることのない、EMSや超音波式の美顔器を使った方が安全です。
今日から始める、シワ対策のまとめ
以上のことから、日常生活では以下のことに気を付けましょう。
●無意識にやっているネガティブな表情グセに気を付ける(考え事やイライラによる眉間のシワ、口角の下がりグセ(への字のような)、顔の一部に片肘をついて休んだり考えたりするのも止めましょう)
●感情表現を豊かにし、人と話し、笑い、顔の筋肉を鍛える
(カラオケなどで歌うことも、口周りの筋肉を鍛えるいい方法です)
●急激な体重の増減に気を付ける
(閉経前後はホルモンの変化も関係して、太りやすくなるので要注意)
●むやみやたらに、皮膚をひっぱったり叩いたりしない
そして、スキンケアにおいては真皮のシワにはコラーゲンを増やすケア、今あるコラーゲン、エラスチンの変性を防ぎ、しなやかな弾力を保つケアが必要になります。
それには、
●紫外線対策を万全にする→「コラーゲンの変性、劣化を防ぐ」
●肌に潤いを補給し、乾燥させないようにする→「本ジワになるのを防ぐ」
●ヒアルロン酸、コラーゲンなどのうるおい&弾力線維に働きかける美容成分を取り入れる→「コラーゲンを増やす」
といったケアが重要です。
その「コラーゲン」についても注意が必要です。
「シワ予防のために、コラーゲン入りの化粧品でケアしている」という女性はたくさんいらっしゃいます。ただ、コラーゲンは分子が大きいので肌に塗っても浸透しにくいという特性を持っているため、選び方も重要です。
私のサロンでは、シワやたるみのケアでいらっしゃる方には、分子量を500~1000にまで小さくした生コラーゲンを使った「Pt(プラチナ)リフトエッセンス」を使っています。
肌に浸透されやすい低分子のコラーゲンを、プラチナナノコロイドの微弱電流によって、肌細胞の活動を促しながら送り込むことができるので、他にはないコラーゲン美容による肌のふっくら感やハリ感を実感することができます。
今、使っている「コラーゲン」がどんなものなのか、調べてみるといいですね。
加齢による肌の衰えの原因は、コラーゲンを作る働きが衰えることなので、その働きを活性化させるためには、コラーゲンと一緒にビタミンC誘導体やレチノールなどを補うことも有効です。
いずれにしても、シワは年齢肌への入り口です。ちりめんジワが本ジワにならないように、さらには本ジワの折り目が今よりも深く刻まれないように、自分のシワの特性に合った早めのケアをスタートさせましょう。
美容心理士によるシワ対策のためのカラーセラピー
シワの改善におすすめしたい色は黄色です。
温かみのある黄色は太陽の色であり、見ているだけでも生命力が湧いてくるような、元気をもらえるような、そんな気分になったりしませんか?
そんな黄色には、コラーゲンを生成する力があります。
美容液やサプリでコラーゲンを補給するのもよいですが、黄色を生活に取り入れてカラーセラピー効果を期待するのもおすすめです。
洗面所には黄色のタオルを用意したり、黄色の花を飾ってみましょう。
そんな私が、今までの15年のサロン経験と、独自の美容理論を詰め込んだ化粧品を出しました。
よろしければ、ぜひ1本試してみてくださいね。
あなたのお肌が美しく健康に育ちますように・・・。