安眠の秘訣!寝る前の頭皮マッサージをエステティシャンが伝授
人間の三大欲求である「食欲」「睡眠欲」「性欲」。このなかでも、「睡眠欲」が満たされていない方が多くいらっしゃいます。その原因のひとつが、ストレスによる睡眠障害です。ストレスは睡眠の質に悪影響を与え、眠りを浅くしたり、寝つきを悪くしたりします。
睡眠はストレス軽減のためにも、心身の健康のためにも、そして美容のためにも欠かせません。また睡眠を妨げる原因は、ストレスだけでなく、頭のこりが大きく関係しています。肩こりや首こりをほぐすように、頭のこりもほぐすことが安眠には欠かせません。
睡眠の質を高め、安眠へと導くためにオススメなのが頭皮マッサージです。今回は寝る前に簡単にできる頭皮マッサージを紹介します。
安眠の秘訣は頭皮
肩こりや首こりを感じる方は、多くいらっしゃいます。意外と気付かれにくいのが、「頭のこり」。実は頭もこりの症状が出やすい部分。「こり」とは、筋肉が血行不良などで張った状態のことです。
頭は、意外に重いことをご存知ですか?
私たちの頭は、体重の10%ほどもあるのです。この重たい頭を支えているのが、頭と首の筋肉です。私たちの日常で頭を動かさないことはないですね。頭を動かすたびに、頭を支えるため頭の筋肉を使用し続けています。
さらに近年ではスマホやパソコンの使用が増えていますね。その際、背中が猫背になり、肩が内側(体の全面)に入って首から頭にかけて体の全面に出てしまいます。この無理な姿勢は、肩や首こりの原因のひとつ。そして頭を支えている頭のこりもひどくしてしまうのです。
頭のこりは、たくさんの悪影響をあたえます。そのひとつが、睡眠です。頭の筋肉がこり固まることで、脳が緊張状態を続けてしまいます。睡眠中は心身を休ませ、疲労などを回復させる時間。その間は脳も休息させています。しかし頭がこると、脳が緊張しやすくなり、結果として、睡眠に悪影響を与えてしまうのです。
脳が緊張していると交感神経が優位になります。睡眠中は副交感神経が優位になるもの。交換神経と副交感神経との切り替えがうまくできないことで、睡眠に影響を与えてしまうのです。
また頭の中にあたる頭蓋内では、脳脊髄液という体液が生成され、絶えず循環しています。
この体液があることで、脳は自身の水分量を調節し、形を保っているといわれていますが、頭がこることでこの体液の循環に影響を与え、脳の疲労がとれないといったこともあるようです。その結果、ますます眠りが浅くなったり、寝つきが悪くなります。
さらに頭のこりは、顔にも悪影響をもたらします。頭がこるということは、頭部の血液循環が悪くなってきているということ。頭と顔はつながっています。そのため頭の血行不良によるくすみや、ターンオーバーの乱れによる乾燥などにもつながってしまうのです。
頭のこりをほぐすには、頭部のツボを刺激しながら頭部全体をほぐす頭皮マッサージが効果的。頭皮をほぐせば、睡眠の質を上げ、さらには美容効果も得られるのです。
ツボとは
頭皮マッサージの効果をアップさせる秘訣は、頭皮にあるツボもしっかり刺激してあげること。ツボを押す、ツボを刺激するといった方法は足ツボマッサージが有名ですね。足裏はツボが多いところではありますが、全身には600個以上のツボが存在します。
そもそもツボとは、東洋医学の考えから誕生したもので、2000年以上の歴史があります。東洋医学では、「気」「血」「津液」の3つの要素で人間の生命活動が支えられていると考えられています。
「気」が体を動かすエネルギー源となり、「血」が外から取り入れた栄養素を全身に運びます。そして「津液」が全身を潤すといった3つの役割で、体温と代謝を調整すると考えられています。
この3つの要素のなかでも、特に重要とされているのが「気」です。そしてこの気は全身に通り道があり、その道を「経路」と呼びます。この経絡上にあるのが「経穴」とも呼ばれるツボです。このツボを刺激することで、「気」「血」の循環を良くすると考えられています。
この東洋医学の考えをもとにツボ治療は発展し、今ではマッサージだけではなく、鍼灸治療にも取り入れられています。だからこそ、頭皮マッサージでは頭部のツボも刺激しながらほぐしていくことが大切なのです。
簡単頭皮マッサージ
頭皮マッサージは、ボディマッサージとは異なり、オイルやクリームは必要ありません。必要なのは、両手のみ。それでは早速頭皮マッサージをおこなってみましょう。
まずは、両手の指の腹を使って、頭全体をほぐしましょう。その際しっかり頭皮をとらえ、頭皮を動かすように小さな円を描くようにマッサージをおこないます。心地よい圧でおこなうのがポイントです。髪の生え際や首のつけ根、後頭部までまんべんなくほぐしましょう。それだけで顔回りがポカポカとして、フェイスラインが引きあがる感じがしますよ。
その後、「百会」というツボを刺激します。このツボは頭のてっぺんのくぼみにあるツボ。指の腹を使って心地よい圧で押しほぐすように刺激してあげてください。余談ですが、「百会」は「多くの経絡が会うところ」という由来で名付けられたツボです。
複数の経路が交わっている場所で、刺激することで血行促進、ストレス軽減、睡眠の改善や自律神経のバランスを整えるなど、たくさんの効果が期待できる場所です。
その後「天柱」というツボを刺激します。このツボは、後頭部の生え際部の外側にへこんだ場所にあるツボ。自律神経を整えるほか、肩こりや眼精疲労にも効果的なツボです。
そして最後に耳をマッサージします。耳をほぐすことで、側頭部の筋肉をゆるめることができます。耳は親指と人差し指で軽くつまみ、全体を心地よくひっぱりましょう。そして耳全体を優しく包み込み、ぐるぐると内回し、外回しすれば終了です。
頭皮マッサージのポイントは、強い刺激や痛いと感じる圧を与えないこと。心地よい刺激でおこなうことが大切です。頭皮マッサージは寝る前におこなうことで、より良い睡眠へ導いてくれます。入浴中や入浴後の体が温まっている状態でおこなうと、より効果的。気軽に家でできるマッサージなので、ぜひ試してみてくださいね。
頭皮マッサージをエステティシャンが伝授まとめ
睡眠の質をあげ、安眠へと導くためには、頭皮マッサージがオススメです。睡眠は健康にも美容にも欠かせませんね。頭皮マッサージは顔の血行も促進させることで、美容効果も得られます。今回紹介した頭皮マッサージでより良い睡眠を手に入れてくださいね。
美容心理士塩澤麻衣による「ストレス」まとめ
頭皮マッサージをしているときは、目の力を抜きましょう。目の力を抜くことで、頭皮をゆるめ、さらに眼精疲労も解消してくれます。
目の力を抜く方法は、ぐっと目に力を入れて次は力を抜くことを繰り返す、筋弛緩法がオススメです。頭皮マッサージとあわせて、取り入れてみてくださいね。
そんな私が、今までの15年のサロン経験と、独自の美容理論を詰め込んだ化粧品を出しました。
よろしければ、ぜひ1本試してみてくださいね。
あなたのお肌が美しく健康に育ちますように・・・。