美肌を作るセラミド配合の化粧水の選び方のポイントとは?
肌に欠かせない美容成分、セラミド。
セラミドは肌内部の水分の蒸発を防ぐ保湿のほか、紫外線や花粉などの刺激から肌を守る働きがあります。
肌内部のセラミドが減ると肌の乾燥が進み、さまざまな肌トラブルの原因となる上、紫外線や花粉などによるダメージを跳ね返すことができず、肌の状態がどんどん悪くなってしまいます。
そのため、毎日のスキンケアでしっかりとセラミドを補うことが重要。
セラミド配合の化粧水はたくさんありますが、適正なセラミドを効果的に補うには、選び方に何点か注意が必要です。
そこで今回は、セラミド配合の化粧水の選び方について紹介します。
効果的な化粧水を取り入れ、美肌をつくっていきましょう。
化粧水へ配合されているセラミドの種類とは
化粧水に配合されているセラミドの種類は、年々増えています。そんな中でもセラミドは、大きく4つの種類に分けることができます。種類によって、肌に与える効果も違ってくるので、しっかり覚えてくださいね。
天然セラミド
天然セラミドとは、馬などの動物の脳や脊髄から抽出したセラミドです。
化粧品の表示成分には、「ウマスフィンゴ脂質」や「ビオセラミド」「セレブロシド」などと記載されています。
動物から抽出したセラミドは、私たちの肌の中に存在するセラミドの構造が近いため、保湿力に優れています。
また、刺激が少ないので、敏感肌やアトピーの方にもオススメのセラミドでもあります。
しかし、効果が高い分、やはり価格も高め。より多く配合されているほど、化粧水の価格も高くなります。
表示成分に天然セラミドと記載があるにも関わらず、価格が安い場合は、配合量がかなり少ない恐れがあります。
安いからと飛びついてしまわないよう、注意しましょう。
ヒト型セラミド
「ヒト型セラミド」とは、酵母を利用して人工的に合成されたセラミドのことです。このセラミドは「バイオセラミド」とも呼ばれます。
「ヒト型セラミド」の語源は、人間のセラミドとほぼ化学構造が同じというところからきています。「天然セラミド」よりも肌への親和性が高いセラミドです。
そして近年では、より肌への浸透率を高めた「ヒト型ナノセラミド」も生まれています。
「ヒト型ナノセラミド」は、通常のセラミドと比べ、20分の1まで小さくしたセラミド。
従来のセラミドと比較すると、角質層への浸透力が約9倍高まるとされています。さらに角質層のバリア機能を改善する効果も期待されている注目のセラミドです。
植物性セラミド
「植物性セラミド」とは、米ぬか油やコンニャク、小麦胚芽油などの植物から抽出されたセラミド。
私のサロンで使用している「麻布十番塩澤式エクトインシリーズ」にも植物性セラミドが含まれています。
「麻布十番塩澤式エクトインシリーズ」に含まれているのは、ラズベリーの種子油から抽出した植物性セラミド。
ラズベリーセラミドは、私たちが持つセラミドと構造が近く、スッと肌に馴染んでバリア機能を整えてくれます。
さらに角質にしっとりとベールを張り、外からの異物の侵入を防ぐ肌機能を助けてもくれるのです。
合成セラミド
「合成セラミド」は「疑似セラミド」とも呼ばれるセラミド。石油などを原料に化学合成で精製される成分です。
安価で大量に生成できるため、多くの化粧水に配合されています。しかし、他のセラミドに比べ、美容効果が大幅に薄く、肌に強すぎる刺激を与える場合も多いので注意しましょう。
セラミド配合化粧水の選び方のポイント
セラミドの種類が分かったあとは、セラミド化粧水の選び方が需要です。化粧水を選ぶ際は、やはり肌に馴染みやすい化粧水を選びましょう。
オススメは「天然セラミド」や「バイオセラミド」、ラズベリーセラミド配合の化粧水といったところです。
化粧水の中に単に「セラミドが配合されているか」ではなく、その配合量も大切。セラミドがたくさん配合されているかどうかの判断基準は表示内容と価格、テクスチャーです。
化粧品の表示内容は、多く配合されているものから記載されます。そのため、セラミドが多く配合されている化粧水には、表示内容で比較的早めに記載があります。
さらに、セラミドが多く配合されている化粧水は、1本あたり3000円以上することも覚えておいてください。
あまりにも安い化粧水は、「セラミド配合」とうたっていても、セラミドの量が少ない場合や合成セラミドの場合が多いので要注意。
また、セラミドはテクスチャーも大切です。セラミドは油に溶けやすい脂溶性。そのため乳液やクリーム、オイル状の化粧品に多く配合されています。
そんなセラミドが化粧水に配合されている場合には、サラッとしたテクスチャーではなく、とろみのあるドロッとしたテクスチャー。
サラッとしているものは、アルコールや界面活性剤が多く配合されている場合が多く、セラミドの分量は控えめになります。
これらのポイントをもとにセラミド化粧水を選んでいきましょう。
セラミド配合化粧水に加えて食べ物にも着目
セラミドは、肌の水分が蒸発する際に、一緒に蒸発してしまいます。また、肌のターンオーバーが乱れれば、肌本来のセラミド生成の力が弱まり、肌トラブルを招くことに。
化粧水からセラミドを補給することも大切ですが、食べ物からセラミドを補給することも有効です。
セラミドを増やす食べ物を「体の中の化粧水」と考え、積極的に摂りましょう。
セラミドを多く含む食材
セラミドを多く含む食品を摂取したからといって、セラミドがそのまま肌に移動するわけではありません。
体内に吸収されたセラミドは、腸でスフィンゴシン、糖、脂肪酸などに分解されます。
この中のスフィンゴシンが角質層に作用することで、セラミドの生成を促進させ、セラミドの量を増やすことができるのです。
つまり、セラミドを食べ、それを分解することで、新たにセラミドを体が作るための「材料」を補給しているということですね。
では実際にセラミドを多く含む食材とは、どんなものがあるのでしょうか?
特に多く含んでいる食材はこんにゃく芋。セラミド配合の米や小麦に比べて、7~16倍も多くのセラミドを含んでいます。
また、黒豆や小豆、ワカメやコーヒーなど「黒色」の食材は、セラミドを多く含んでいるとされています。
美肌に導くためには、1日に600μgのセラミドが必要とされています。生芋こんにゃくならば約半丁、小麦はスパゲティで3皿が目安です。
それほどまで、セラミド食材を私たちの体は必要としています。サプリメントで補給することも大切ですが、毎日の食事に黒い食材を取り入れていきましょう。
さらにセラミドを多く含む食材とともに血行を促進してくれる食材を一緒に摂取することがオススメ。そうすることで、より多くのスフィンゴシンを肌へと運ぶことができます。
血行を促進させる食材とは、黒色の食材に対して白色の食材です。タマネギやジャガイモ、カリフラワーを取り入れていきましょう。
セラミドを減少させてしまう食材
セラミドを増やす作用の食材とは別に、セラミドを減らしてしまう食材も存在します。その食材とは、リノール酸です。
必須脂肪酸でもあるリノール酸は、血液の中でコレステロールを減らす働きがあります。さらには、肌の内部でセラミドを生産するために必要な原料でもあります。
そんな優秀なリノール酸が、なぜセラミドを減らす食材になるのでしょうか?
それはリノール酸を摂取しすぎることに問題があります。過剰に摂取したリノール酸は、体内で生成するアラキドン酸で全身の細胞を満たしてしまいます。
アラキドン酸は過剰に摂取すると健康を害しますし、体内のセラミドも減らしてしまうのです。
リノール酸はグレープシードオイル、ひまわり油、綿実油、ベニバナ油、コーン油に多く含まれています。
これらの油は、揚げ物はもちろんのこと、マーガリンやラーメン、インスタント食品にも多く含まれているのです。
そのため、これらの食品をとりすぎれば、細胞内にアラキドン酸が増え、セラミドを減少させてしまうのです。
セラミドが減少すれば乾燥肌になるだけではなく、アトピー性皮膚炎を患う恐れもあります。十分に注意しましょう。
セラミド配合の化粧水の選び方のポイントまとめ
年々、種類が豊富になるセラミド。しかしこのセラミドも大別すると4つの種類に分けることができます。その種類は「天然セラミド」、「ヒト型セラミド」「植物セラミド」、「合成セラミド」です。
化粧水を選ぶ際は、より肌の構造に近い、「天然セラミド」、「ヒト型セラミド」。あるいは植物セラミドの筆頭格である「ラズベリーセラミド」配合のものがオススメです。
さらに効果的なセラミド配合の化粧水を選ぶためには、配合量も大切。
配合量を見極めるには、表示内容でセラミドが最初の方に書いてあること、最安でも3000円を切らない価格、そしてしっとりとしたテクスチャーかどうかに着目しましょう。
そうすることで、より効果的なセラミド配合の化粧水を見つけることができます。
さらに食べ物でもセラミド生成を促すものを選んで摂取することで、セラミドに満ちた美肌を手に入れることができます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
美容心理士から見た「セラミド」のカラーセラピー
セラミドの蒸発を防ぐのに必要なカラーは白色。
白は保護、守るという意味があります。
エアコンや暖房をつけて寝る際に、白マスクをつけて肌の乾燥を守りながら就寝するようにしましょう。
そんな私が、今までの15年のサロン経験と、独自の美容理論を詰め込んだ化粧品を出しました。
よろしければ、ぜひ1本試してみてくださいね。
あなたのお肌が美しく健康に育ちますように・・・。