【年代で違う?】エステティシャンが教える「混合肌」の原因と対策
「私、混合肌なんです」という女性も多くいますが、厳密に言うと私たちの肌は部分的に肌質が違います。
一般的には、額や鼻を示すTゾーンは毛穴も大きく、皮脂が多い部分、頬やあごなどのUゾーンは皮脂が少なく乾燥しやすい部分になっています。
この部分の肌質が同じ、という人はあまりいません。
したがって、あえて言うならTゾーンとUゾーンの差がとても大きい人を「混合肌」と呼びたいと思います。
混合肌だとついTゾーンはさっぱり系、Uゾーンはしっとり系……、とスキンケアを変えてしまいたくなりますが、実はそこに落とし穴が!
今回は、ちょっとやっかいな混合肌について解説します。
混合肌によるトラブルの原因は自らのスキンケアかも
混合肌を悪化させる最大の原因が、状態が異なるTゾーンとUゾーンごとにスキンケアを変えていることです。
実は、ベタつくTゾーンに合わせて脱脂力の強い洗顔料でゴシゴシ洗ったり、さっぱり系のスキンケアで皮脂を取り去るケアを続けていると、皮膚は「皮脂が足りない!」と危険を察知して、急速に皮脂を出すように命令してしまいます。
その結果、うるおい成分たっぷりのさらっとした皮脂ではなく、ドロドロとした皮脂が出てしまい、Tゾーンを余計に脂っぽくさせてしまうのです。肌を保護するために皮脂を分泌するのは肌の防衛機能のひとつなんです。
ベタベタした部分をさっぱりさせたい、毛穴やニキビが気になる、という人でさっぱりしたスキンケアを使いたい人は、そのままにせず必ず保湿ケアも忘れずにしてください。
混合肌の本質は「乾燥」によるバランスの悪さ
では、何を規準にスキンケアをすればいいのかとうと、Uゾーンに合わせたケアを選ぶことです。
混合肌の本質は「乾燥」ですから、化粧水で水分(うるおい成分)を入れて角層を満たしたら乳液やオイルなどの適度な油分でうるおいを逃がさないようにふたをすることが大事。
常に水分と油分のバランスが常に整った状態にしてあげると、Tゾーンから過剰に皮脂が出ることも減ってきます。
混合肌対策とケアは肌と対話して臨機応変に対応を
ただ、一定のスキンケアでは、乾燥している部分が余計にかさついたり、皮脂が気になったりすることもあります。
そんな場合は、かさつくところにだけ、乳液やオイルを重ねづけしてみるのもありです。(こんな時でも、セラミドを配合したスキンケアはおすすめです)
また、逆に皮脂のベタつきを感じる部分は、ティッシュで軽く抑えるようにすると、メイク崩れやてかりを防止。
長時間、皮脂が肌にあることで酸化し、刺激になるのを防いでくれます。
このように、その日の肌と対話し、部位ごとにカスタマイズしながら対策やケアをすることがおすすめです。
日常生活の中での注意点と対策
女性の場合、特に生理前はエストロゲン(美肌ホルモン)の分泌が急激に下がることで、うるおいが減り、水分と油分がアンバランスになります。
また、過度なストレスを感じたり、睡眠不足などの不摂生をしたときなども、毛穴が開き、やけにTゾーンがベタつくことがあります。
生活面を振り返って、生活習慣やメンタル面も含めて、改善しましょう。
年齢別、混合肌の対策をはじめましょう
20代、30代の混合肌の対策
Tゾーンの皮脂が多い混合肌
どちらかといえば、間違ったスキンケアによる混合肌が多いのがこの年代。
特に20代から30代前半くらいまでは皮脂の分泌は多く、ニキビや小鼻の角栓が目立つこともあり、過剰に皮脂を取ろうとすることで、よりTゾーンがべたつくことが多いのです。
対策としては、Uゾーンの肌に合わせたスキンケアを基本として、肌そのものの水分と油分のバランスを整えてあげることで、過剰な皮脂分泌を防ぐことができます。
また、皮脂は寝ているときでも酸化していますので、朝と夜は大切なうるおい成分まで奪わないマイルドな洗顔料で洗い、清潔に保ちましょう。
40代、50代の混合肌の対策
頬などのUゾーンが乾燥しやすい混合肌
40代、50代になると、皮脂量は減少していきますが、若い頃に混合肌でTゾーンの皮脂が多かった人は、額や小鼻の毛穴が大きく開いたり、黒ずみが目立ってきます。
指で押し出す方法や、毛穴パックは余計に毛穴を広げてしまう行為。
今、流行の超音波ブラシで汚れを浮き上がらせたり、中指の腹を使ってやさしく洗うようにしましょう。
どちらかと言えば頬などのUゾーンの乾燥が目立ってきますので、保湿ケアをしっかり行なってください。
ただ、保湿ケアのやりすぎは、油分などが負担になり乾燥部分を助長させてしまうこともあるので、自分の適量を知ることが大切です。
混合肌対策のまとめ
TゾーンとUゾーンの差を減らしていくスキンケアとふだんからストレスを分散させるよう心がけを
混合肌と感じて、TゾーンとUゾーンのケアを極端に変える必要はありません。
やり過ぎることで、余計にベタベタしたりカサカサしたり……という悪循環を生んでしまう可能性があるからです。
皮脂が原因で毛穴が広がるようなら、その部分に対して毛穴ケアをプラスしたり、頬が乾燥するようなら保湿ケアをそこにプラスするなど、常に肌と対話しながらケアをカスタマイズしていくことが大切です。
それに、ストレスによって肌のうるおいが急激に減少すると、それとの比較で油分が多くなったと感じるようになります。
そんな時は、ストレスの原因を見つめ直して、少しリラックスできる環境を作ってあげることも大切ですよ。
美容心理士からみたカラーセラピー効果
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自分がリラックスできる場所、例えばベットカバーを紫色にすると安眠効果も得られ、ストレスによる肌のアンバランスから脱出できるかもしれません。
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あなたのお肌が美しく健康に育ちますように・・・。